すごいすと取材記

もっと多くの障害者ランナーをマラソン大会へ!
多様な人たちが共に生きる社会の実現を目指す
宝塚市・林 優子さんの“伴走”

認定NPO法人 ぽっかぽかランナーズ 林 優子 さん(61) 兵庫県宝塚市

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その日、林優子さんが目にしたのは、先生が息を切らせながらついていくほどのスピードでグラウンドを走っている、次男・聖憲(きよのり)さんの姿でした。マラソン経験のなかった林さんでしたが、聖憲さんと走るため練習を重ねて様々な大会に出場するうちに、障害のある人もマラソン大会で走りたいこと、視覚障害者や車いすの人、知的障害者もランナーとして楽しめることを知ります。同時に、マラソンに挑戦することは、一人ひとりの違いを認め、誰もが幸せに生きるための社会づくりにつながることを実感した林さん。その背景には、幼い日に聖憲さんと一緒に遊んだ友だちが教えてくれた「共生」への想いがありました。林さんが子どもたちに教わった、共に生きる意味とは? お話をうかがいました。

 

林優子さんプロフィール

林 優子(はやしゆうこ)61才。昭和34年、西宮市生まれ。生後4か月で発症した難治性てんかん「ドラベ症候群」と闘う次男のマラソン大会1位入賞をきっかけに、平成25年、NPO法人ぽっかぽかランナーズを立ち上げる。伴走ランナーを育成し、障害者ランナーとのマッチングを支援することで、障害者ランナーのマラソン大会挑戦をサポート。障害者の自立と社会参加を促進する活動に取り組んでいる。令和2年2月には、一般ランナーと障害者ランナーが一緒に走れる「ぽっかぽか共生マラソン大会」を開催した。
「ぽっかぽか」の由来は、平成16年「きよくん基金を募る会(現:ドラベ症候群の研究治療を進める会)*」の活動のきっかけとなった「ぽっかぽかコンサート」。みんなの心がぽっかぽかになり、寄り添い合える人が増えますようにという願いが込められている。
※きよくん基金を募る会(現:ドラベ症候群の研究治療を進める会):ドラベ症候群(乳児重症ミオクロニーてんかんSMEI)を含む「てんかん発作のある難病患者や家族」のQOL(生活の質)向上のためのデータベースの構築及び運営を行っている。「きよくん」とは聖憲さんの愛称。

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