すごいすと取材記

誰もひとりぼっちにしたくない!
まちなかに開いたみんなのリビングで、
“地域家族”という絆を生み出す中村保佑さんの物語。

東灘こどもカフェ 中村保佑 さん(75) 兵庫県神戸市

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「おにぎりセット、まだあります?」「バザーの商品が雨に濡れるよ」
商店街を通りすがる人たちが、次々に顔を出していきます。一年363日、たくさんの人を温かい笑顔で出迎え続ける中村保佑さん。講座のチラシや子どもたちが描いた手づくりポスター、美しい絵手紙が所狭しと壁を埋め、小物や日用品が行儀よく棚に並んだその部屋は、おばあちゃんの家の居間を思わせるほっこりとした空間です。この「こもれど(木洩童)」と名付けられたみんなの居場所を運営するのは、中村さんが代表を務める「東灘こどもカフェ」。中村さんが「発見と刺激にあふれた中身の濃い毎日を、自宅時間の余分に生きられる場所」と表現する活動拠点「こもれど」とは、いったいどんなところなのか? 中村さんに語っていただきました。

 

中村保佑(なかむらほゆう)75才。昭和19年、北京生まれ。広告代理店を経て食のプランニング会社に勤務。20年間の東京での単身赴任生活中に、調理師免許を取得。高校生に豚汁の昼食をふるまったり、神楽坂のまちあるきを楽しむといった地域活動を経験。定年を機に神戸市へ帰郷後、地元の地域活動などで知り合った仲間と共に自分たちの居場所をつくろうと、平成23年4月「東灘こどもカフェ」を立ち上げた。平成30年、内閣府「子供と家族・若者応援団表彰」、ひょうご県民ボランタリー活動賞を受賞。週に一度はテニスで汗を流し、東灘こどもカフェのおせち料理づくりでは手づくりの焼豚をふるまうなど、“居場所”を通じて地域活動を謳歌する日々を過ごしている。

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