淡路島で人と人を繋ぎ続ける
「淡路島を耕す女」として活動してきた、やまぐちくにこさん(耕す女は2023年夏引退)。淡路島で長年人と人とを繋ぎ、現在は古民家を改装した宿泊機能付きのシェアスペースを、アーティスト・イン・レジデンスの拠点として活用・PRする事業を行っています。
やまぐちくにこ
NPO法人淡路島アートセンター
1969年兵庫県洲本市生まれ。高校卒業とともにいったん島を離れるものの、結婚を機に戻る。アートを通じてコミュニケーションの機会を提供する「NPO法人淡路島アートセンター」、などの設立や島内の人やモノが集まるAWAJISHIMA Sodatete Marketを開催するなど、人と人をつないでいく活動を続けている。
インターン生のミッション
多くの人を巻き込み企業やアーティスト達と協働しながらイベントの企画や調整を同時並行的に行っており活動が多岐に渡るやまぐちさん。今回インターン生には今やっている活動に「自分にない感覚を入れたい」と、若者ならではの新鮮な発想や視点を期待しています。
想定される活動
やまぐちさんの活動をサポートしながらやまぐちさんの事業を取り巻く全体像を把握します。
やまぐちさんが現在力を入れている「アーティスト・イン・レジデンス」のPRを担当。PR方法はインターン生のアイデア次第。人を呼び込むイベントを企画するも良し、SNSで情報発信するも良し。色んな引き出しでアイデアを試すことが求められます。アーティスト・イン・レジデンスとは、各種の芸術制作を行う人物を一定期間ある土地に招聘し、その土地に滞在しながらの作品制作を行わせる事業のこと
インターンシップ概要
活動テーマ国際・アート・文化
活動場所洲本市(淡路島)
求める人物像主体的にアイデアをどんどん試していける人フットワーク軽く、人に会いに行ったり現場に出かけたりできる人なんでも面白がれる人!車の免許があるとなお嬉しい。(淡路島内では車の移動ができると便利です)
島暮らしの魅力を家島から発信する
家島の魅力にとりつかれ2011年に移住し、島の魅力を発信してきた中西さんが最近特に力を入れているのが、宿泊事業。現在、空き家をリノベーションした一棟貸しのヴィラを2つ運営中。さらにはもう一棟オープン予定となっています。
中西和也
いえしまコンシェルジュ株式会社
1985年大阪市生まれ。大学で建築を学ぶも、人口減少の中で新たな建物を建て続けることに疑問を抱く。そんなとき、家島で観光コーディネーターを養成し、空き家をゲストハウスとして活用するプロジェクトに参加、島の魅力にハマり2011年に移住。「いえしまコンシェルジュ」として、島のガイドや移住支援のほかイベントなどを主催。
インターン生のミッション
まずは島の入口とも言える宿泊業をお手伝いいただきます。チェックイン業務や接客、片付けなど基本的な業務を通していえしまコンシェルジュや家島のこと、島に訪れる人達のことなどの全体像を掴みます。加えて新たにオープンする宿のオープン準備作業にも関わってもらいます。
もう一つの大きなミッションは家島の暮らしを発信すること。そのためにまずはインターン生自身で島の生活を楽しんでください。業務の空き時間にフットワーク軽く近所のカフェに出かけたり、島の住民と仲良くなったり、ふとした風景を写真に収めたり。そうして溜めていった「島の魅力」をSNSやブログ等で発信すること、そしてインターンの活動体験そのものを最後に文章としてまとめること。それが大きな貢献になります。
インターンシップ概要
活動テーマ地域活性化・まちづくり
活動場所姫路市家島
求める人物像家島にある程度まとまった日数滞在できる人!フットワーク軽く「自ら楽しみを見つけ出せる人」!イレギュラーな業務にも前向きに取り組める人!
丹波の高校生に「生き方」を問いかける
鹿肉の料理を提供するレストラン兼宿泊施設を経営しながらNPO法人imagine丹波を立ち上げ、学校現場でキャリア教育支援を実施している。授業だけでなく学校内に設けられた自習室や探究ルームの運営などにも携わる。
鴻谷佳彦
NPO法人imagine丹波
1977年、丹波市生まれ。高校を卒業後、料理人の父の勧めで日本料理の道へ。2010年、日本初の鹿肉料理専門店を丹波市にオープン。鹿肉をきっかけに、小学生から大学生まで幅広い世代の食育や高校生のキャリア形成に関わる教育支援などにも取り組んでいる。2018年には、丹波市に関わる人たちのキャリア形成に寄与するNPO法人Imagine(イマジン)丹波を設立。高校生には自ら進路や生き方を選べる力の育成を、大人たちにはそれぞれのキャリアを後進に継承する機会を届けている。
インターン生のミッション
【高校キャリア教育のサポート】
まずは鴻谷さんが受け持ってるキャリア教育の授業にサポートとして入っていただきます。サポートしながら鴻谷さんのキャリアに対する想いやメッセージを学びながら実際に生徒たちと関わり合ってもらいます。
【キャリアをテーマにした企画】
授業だけでなく自習室や探究ルームの管理運営のサポートも可能です。特に探究ルームでは持ち込み企画も可能。高校生を対象に、例えば恋愛講座やお金の授業などの生徒たちの好奇心をくすぐる企画を実践してもらえます。
インターンシップ概要
活動テーマ子ども・教育
活動場所丹波市
求める人物像キャリア教育や探究学習など「教育」のテーマに関心がある人!実際に高校生や中学生と関わりながら教育現場での活動体験をしてみたい人!自分自身もキャリアや生き方について考えてみたい人!
播州織作家と「日常の豊かさ」を作る
ただ作って売るだけではなく、生地の原料について知り、ものづくりの原点に立ち返るため、綿花の栽培にも力を入れ、数年前からは敷地内で羊やヤギ、アルパカたちを飼い始めました。「ものごとが循環がされてて、そこで暮らす人たちがみな愉しくワクワクしてて、しかも持続可能である」状態を目指したniime村構想を描いています。
玉木新雌
有限会社玉木新雌
1978年福井県勝山市生まれ。大学・専門学校でデザインを学び、繊維専門商社に就職。パタンナーとして働いた後、独立。理想の布を求める中で播州織に出会い、その新解釈と開発を目指して2004年にブランド「tamaki niime」を立ち上げる。生産拠点を置く西脇市の織物業者とも連携しながら、一点モノにこだわったショールや服を生産し、「新たな播州織」を発信している。
インターン生のミッション
【アパレルの製造や販売のサポート】
まずはtamaki niimeのメインの事業となるアパレルの製造や販売スタッフのサポートに入っていただきます。リアルな現場を感じてもらいながら、tamaki niimeで働く人、tamaki niimeに関わる人達や現場の環境を掴んでください。
【自主企画や他事業への参画】
tamaki niimeではアパレルだけではなく関わる人の日常を豊かにする取り組みを行っています。niime村構想の一環として始まった畑作りや動物の飼育、また最近は会社近くの古民家を改装して開かれた学びの場を作ろうとしています。興味があればこれらの活動にも携わっていただけます。
インターンシップ概要
活動テーマ地域活性化・まちづくり・環境・農業
活動場所西脇市
求める人物像なんでも楽しめる人!自分で疑問を持って突き詰めていける人!「ここで活動したい!」という想いが大事!!
エンタメの力で淡路島を盛り上げる!
主に映像制作やイベント企画実施を担う株式会社海空を経営する。毎年恒例になっている「うみぞら映画祭」や日本財団うみと日本プロジェクトとコラボしたプロギング(ジョギングしながらごみを拾う新しいフィットネス)イベントなどをプロデュース。淡路人形浄瑠璃再生プロジェクトにも協力し、現在は新演目を制作予定だと言います。また、うみぞら映画祭は10周年を控え、クラウドファンディングも構想中。
大継康高
株式会社海空
1982年、洲本市生まれ。映像制作会社勤務を経て、2012年、株式会社海空を京都市で創業。テレビ番組の企画制作をはじめ、様々な映像制作に取り組む中、2016年、初めての自主開催イベントとなる「海と空の間に浮かぶ水上スクリーン うみぞら映画祭」を、生まれ故郷の淡路島で開催。自ら監督、プロデューサーを務めたオリジナル映画も上映し、毎年たくさんの人が集まる人気イベントに育てている。京都と淡路島の2か所の事業拠点を活かし、様々な取組に挑戦中。
インターン生のミッション
【大継さんや海空スタッフの業務サポート】
まずは大継さんのもとで業務をサポートしながらリアルな現場を学ぶことから。主に淡路人形浄瑠璃の新演目を作るプロセスに携わってもらいます。得意分野によって多様な活動が可能です。例えば文章作成が好きであれば資料作成、英語が得意であれば翻訳作業など、それぞれの「得意」を活かせます。
【10周年広報・PR企画】
来年10周年を迎えるうみぞら映画祭。そのアニバーサリーに向けてクラウドファンディングを構想しています。重大な節目のチャレンジですが、ぜひこのクラファン企画・PRに力を貸して欲しいとのこと。
インターンシップ概要
活動テーマエンタメ・地域活性化
活動場所洲本市(淡路島)
求める人物像とにかく「エンタメ」に熱い思いを持つ人!それが必須条件です!泥臭く何でも学ぶという姿勢で活動できる人!文章や写真、デザインやSNSなど、何か特化した強みがある人!
多様性にあふれた居場所を神戸に作る!
定年後に自分自身の居場所を作ろうと考えたことがきっかけで開いた「こもれど」。そこで培った長年の経験とネットワークを活かして、2024年コープリビング甲南内に「甲南げんき村」を開設しました。オープンしてわずか1年で16の地域団体が協働活用する場となるなど、急成長中です。
中村保祐
甲南げんき村
1944年、北京生まれ。広告代理店を経て食のプランニング会社に勤務。20年間の東京での単身赴任生活中に、調理師免許を取得。定年を機に神戸市へ帰郷後、地元の地域活動などで知り合った仲間と共に自分たちの居場所をつくろうと、2011年4月「東灘こどもカフェ」を立ち上げた。2018年、内閣府「子供と家族・若者応援団表彰」、ひょうご県民ボランタリー活動賞を受賞。"居場所"を通じて地域活動を謳歌する日々を過ごしている。
インターン生のミッション
【地域の居場所(甲南げんき村)の運営】
多様な人々が訪れる居場所の運営。多くの人とコミュニケーションを取ったり、利用団体さんによるイベントを取りまとめたり、細やかな活動が必要になります。まずは居場所を運営しながら甲南げんき村を取り巻く人々やその想について理解を深めましょう。
【居場所同士をつなぐチャレンジ企画】
日々いろんなイベントが開催される甲南げんき村ですが、インターン生自身による持ち込み企画も大歓迎!また中村さんが今構想する「居場所同士をつなぐ」ことを目的とした企画を一緒に実現することも期待されています。
インターンシップ概要
活動テーマ居場所・地域活性化・生活支援
活動場所神戸市東灘区
求める人物像居場所、場作り、生活支援、多世代交流などのキーワードに興味のある人イベントや講座の企画、実践にチャレンジしてみたい人フットワーク軽く色んな人とつながりを作ることに抵抗がない人
まちに遊びと学びの場を
教育現場での情報教育にかかわるうちに「教育に何かができるのではないか」と考えるようになり、NPO法人を立ち上げた。「学びの原点は遊び!」を合言葉に、子どもから大人まで、世代を超えた交流を育む取り組みや子どもの笑顔は母親(女性)が輝くことでうまれるとの想いから、女性のリ・チャレンジ支援にも取り組む。
河口紅
一般社団法人さんぴぃす
2000年から教員研修トレーナーとして、授業でICTを活用するための研修を全国の教育委員会で実施。「新たな学びの場」の創出を目指して2003年NPO法人さんぴぃすを設立(現:一般社団法人さんぴぃす)。現在は教育支援だけでなくまちづくりから、子育て支援や女性の起業支援にも取り組む。すべての事業に必ず「学び」の要素を取り入れて実施することを法人の信条としている。
インターン生のミッション
環境学習イベントの企画・運営
月に一度開催している「子どもの冒険ひろば」「アシレンジャー」の活動のプログラム企画から当日の運営まで関わることができます。また、芦屋の団地の集会所をリノベーションした施設で、子どもの自発的な活動をサポート。自由に遊ぶ幼児や小学生を見守り、多世代での交流がうまれる場所で自分の得意を活かすことができます。「まちづくり」をより実践的に学びたい気持ちがあれば、他事業にも参加することもできます。
地域の起業家支援
女性の起業支援家の交流会(秋頃開催予定)の企画から入ってほしいとのこと。起業に興味がある若者には、実際に起業している方の話しが聞け、「働く」ことへの視野を広げるきっかけにもなりそうです。
インターンシップ概要
活動テーマこども・教育・起業支援
活動場所芦屋市
求める人物像学ぶ意欲がある人!自分でなにか起こしたいと考えている人女性のチャレンジ支援をしたい人子どもと関わる仕事につきたいと思っている人
「障害」を社会でプロデュースする
福祉の現場で重ねた経験をもとに、「支援する」ではなく「一緒におる」という関係を大切にしながら、地域に根ざしたユニークな実践を続けています。そんな清田さんのもとでの活動は、福祉をおもしろく、そして"自分ごと"として感じるきっかけになります。肩書や支援の枠を外して、人と関係を結び直したい人にこそおすすめです。
清田仁之
NPO法人月と風と
大学卒業後、劇団員、紳士服店員、障害者グループホーム勤務などを経て、2006年にNPO法人 月と風とを設立。障害者のためのヘルパー派遣事業をはじめ、「お風呂」「趣味」「アート」などを通じて障害者と健常者が交流する場づくりや、「ミーツ・ザ・福祉」の運営など、制度・組織の枠組みを超えた障害者支援に取り組んでいる。
インターン生のミッション
福祉・障害に正面から関心がある人
「支援する・される」ではない関係のあり方を、現場での実践を通して体感・言語化する。チャリティショップや逆ショートステイなどの活動に関わりながら、福祉の"日常"に寄り添い、社会とのつながりの意味を再発見する。
広報・情報発信に関心がある人
清田さんが日々生み出す「ツッコミたくなるアイデア」や活動の面白さを、福祉に関心のない人にも届く形で伝える。SNS・ブログ・動画など自分の得意な手段で発信し、共感と関心の輪を広げる担い手となる。
社会とのブリッジングに関心がある人
「関係ないと思っている人」と福祉のあいだに橋をかけるアイデアをともに考え、試してみる。活動に参加しながら、誰かに届くための仕掛けや問いの立て方を探求し、共生社会に向けた新しい関係性づくりに挑戦する。
インターンシップ概要
活動テーマ地域活性化・まちづくり・福祉・障がい・高齢者
活動場所尼崎市
求める人物像福祉や障害に関心がある人情報発信や広報に興味がある人社会とのブリッジを考えたい人
“おもろい地域の未来”を考える!
彼の原点は、「地域でおもろいことをやろうぜ!」というシンプルで熱い想い。医療・福祉・防災など複雑なテーマを扱いつつも、人と人とがつながることで生まれる"偶発的な可能性"に価値を置いてきました。企業や行政と連携しながら、制度や仕組みづくりにも関わる今も、目の前の人としっかり向き合う姿勢は変わりません。
藤本遼
株式会社ここにある
大学を卒業後、NPO法人勤務を経て2015年10月に独立。まちをおもしろがるための様々なプロジェクトや企画を行っている。閉店した喫茶店をリノベーションした拠点「amare(あまり)」の運営や「オトナテラコヤ」材木店の空きスペースを利用した「傾奇者(かぶきもの)集落」、「カリー寺」など、「遊び」をきっかけに誰もが主体的に関わることのできる「場」づくりに取組んでいる。
インターン生のミッション
【プロジェクト運営の実践参加】
・2〜3の担当プロジェクトに入り、企画立案・調整・現場運営などを担う
・既存のものから新規のものまで、それぞれの興味関心に合わせてアサイン
・新規プロジェクトのリサーチや企画、プロジェクト推進
【 情報整理・発信のサポート】
・各種ミーティング等への参加、議事録の作成
・活動記録や学びの共有など、内外への発信サポート
【チームの一員としての関わり】
・毎週のインターンMTG、朝礼でのふりかえり共有
・チーム内での役割や他メンバーとの連携・コミュニケーション
【自分の問いと成長に向き合う】
・「なぜやるのか?」を考え続けながら行動する
・外側だけでなく、内側の変化にも気づき、言葉にする
インターンシップ概要
活動テーマ地域活性化・まちづくり・中間支援
活動場所尼崎市
その他現役インターン生に聞いた続けている理由
常に新鮮な体験ができる「考える時間」と「行動する時間」の両方がある環境がいい自分自身の変化を感じられる
まちと子どもが共に育つ保育園を運営
さまざまな地域団体の運営支援に関わり、まちづくりど真ん中で活動してきた柏木さんが代表理事を務めるNPO法人シミンズシーズ。2021年に「かわのまち保育園」を開設しました。街で子どもを育てながら結果的に街が育つ。そんなビジョンを描いて運営する保育園での活動は、社会教育やまちづくりについて学ぶことが多くありそうです。
柏木登起
NPO法人シミンズシーズ
民間企業の営業職を経て、2006年からNPOの世界に。2008年に現NPO法人シミンズシーズへ移り、2015年から代表理事に就任。主体的に活動する「市民」が活躍する市民社会の実現を目指し、コミュニティ・プランナーとして活動する。地域自治組織の支援や生涯学習・男女共同参画の推進等にも関わる。
インターン生のミッション
【かわのまち保育園の日常業務のサポート】
まずはかわのまち保育園の日常業務をサポートしながら、保育園を取り巻く全体像を把握してもらいます。子どもたちと遊んだり、情報発信(SNS投稿等)業務に携わりながら、どのような子どもたちや保護者、地域の人々がいるのか、保育士さんたちはどんな想いでお仕事をされているのか、などを理解することが求められます。
【保育園を「地域に開く」イベントの企画・実施】
もう一つの大きなミッションは、イベントのサポートです。保育園で定期的に開かれる予定のイベントの企画から運営のサポート(例えば「道」を遊び場にする「みちあそび」のイベントを実施予定など)、土曜日の保育園を地域の人々に開放するイベントに関してはインターン生の独自のアイデアを思いっきり試せる場となりそうです。
インターンシップ概要
活動テーマこども・教育・地域活性化・まちづくり
活动场所加古川市
求める人物像人と話すのが好き、子どもと関わるのが大好きな人多様な人たちとのコミュニケーションを大事にできる人フットワーク軽く主体的に情報を集めたり関係性を築けたりできる人とにかく「かわのまち保育園」で活動してみたい、という想いが強い人
淡路島で「ワクワク」を形にする!
淡路島の内と外を人とアイデアの力でつなぐ仕事をする富田さん。企画力を活かして、島内企業・店舗のイベント企画から、インバウンド観光や大手企業の社内研修プログラム、まちおこし情報の発信サポート、島外企業の新規事業立ち上げやリブランディング支援など、あらゆる事業を手掛けます。
富田祐介
シマトワークス
大学卒業と同時に設計士として淡路島を中心に2年間活動後、2006年に東京へ。設計事務所に勤務するかたわら様々なイベント企画を続けた後、淡路島移住のため退職。地域雇用促進を目指す事業「淡路はたらくカタチ研究島」を仲間と共に立上げた。2014年シマトワークスとして独立。ワーケーション拠点の開設・運営をはじめ、新規事業の戦略立案や地域コーディネート、人材育成など。
インターン生のミッション
【「S BRICK」のレンタルスペース運営事業】
「S BRICK」には地域の色んな人達が利用するレンタルスペースがあります。まずはスペースの窓口対応や利用者の管理、開催されるワークショップのサポートなど、スペース運営における日常業務に携わりながら事業の全体像を把握してもらいます。
【インバウンド観光事業「AWAJI JOURNEY HUB」】
「AWAJI JOURNEY HUB」は外国人に淡路島の食文化を楽しんでもらうことを目的とした事業です。世界からのお客様が淡路島の食や人の魅力に触れられるツアー「Neibors Flavors Tours」も展開しています。ここではガツガツと事業を推し進めてくれるインターン生を募集。留学生を含め、英語や韓国語などの語学スキルに自身がある方、大歓迎です。
インターンシップ概要
活動テーマ国際・地域活性化・まちづくり
活動場所洲本市(淡路島)
求める人物像レンタルスペース運営事業
人が集まる場作りに関心がある!イベント・ワークショップ企画や広報・情報発信の経験を積みたい!フットワーク軽く「自ら仕事を作る」ことに抵抗のない人!インバウンド観光事業
語学(英語や韓国語)スキルに自身がある!留学生も大歓迎!観光コンテンツ作りや企画・広報に実践的に挑戦してみたい!学生としてではなく「社会人として」の活動体験をしてみたい人!
アートを通して「たつの」をPRする!
1999年、昭和初期に建てられた金融機関の事務所を昭和レトロなギャラリーカフェに生まれ変わらせた井上さん。以降、数々の展覧会やアートイベントを手掛けてきました。ここ数年力を入れている「たつのアート」や「龍野コンシェルジェ」を通して、たつの市全体を巻き込んだ活動を展開しています。
井上美佳
ガレリア アーツ&ティー
兵庫県たつの市にあるギャラリーカフェ「ガレリア アーツ&ティー」のオーナー。1999年、昭和初期の建物を改装し開業して以来、展覧会やコンサートなどを通じて地域と文化をつなぐ場を創出してきた。2003年からは「オータムフェスティバルin龍野」、2011年からは「龍野アートプロジェクト」などの文化イベントの事務局を担う。
インターン生のミッション
【イベントの事務局業務】
たつの市を盛り上げるアートイベントの事務局業務。具体的な活動は広報チラシの作成や配布、ネットでの情報発信、イベント関係者との連絡調整、当日のアーティストのアテンド、受付など多岐にわたります。その中からインターン生の希望や特性に応じて活動してもらいます。
【たつの市の情報発信業務】
井上さんが手掛けるイベントに限らず、たつの市では地域活性化を目指す取り組みが日々行われています。インターン生には、そういった取り組みの情報を収集しネット上で発信する業務に携わっていただきます。自ら足を運んで情報収集するも良し、学生目線で記事を作成し発信するも良し、自由度高くアイデアや企画力を発揮できる活動です。
インターンシップ概要
活動テーマ地域活性化・まちづくり・スポーツ・アート・文化
活動場所たつの市
求める人物像アートを通じた地域活性化に関心がある人特別スキルに自信は無いけれどコツコツと努力できる人事務や広報業務など裏方のお仕事に関心がある人
子どもや若者の「生きる力」を育む
学生時代、子どもたちのキャンプリーダーとしてボランティア活動に明け暮れる。やがて青少年活動や生涯学習の普及を目的としたNPO法人を設立。無人島自給自足プログラムなどをプロデュース。「結果」が重視されやすい社会で、「過程」の中で成長していく大切さを伝えている。
山崎清治
NPO法人生涯学習サポート兵庫
2003年に生涯学習サポート兵庫を設立し、無人島一週間自給自足プログラムやリヤカー150kmウォークプログラムなど、これまでに様々な社会教育プログラムをプロデュース。2017年には廃止された公設の野外教育施設を購入し、完全民営のアウトドア施設「神戸三田アウトドアビレッジTEMIL」としてリノベーション運営を始める。
インターン生のミッション
【放課後のデザイン】
高校生・大学生が、ボランティア活動を通して仲間と出会い、自分の居場所や役割を見つけていく。そんな"もうひとつの放課後"を一緒に育てていくインターンです。このプロジェクトでは、イベントの企画や運営だけでなく、若者の日常的な対話や空間づくりを通して、関係性を育てていくことを大切にしています。
インターンシップ概要
活動テーマこども・教育・地域活性化・まちづくり
活動場所姫路市
求める人物像教育や地域・自然体験に関心がある人写真・動画・SNSなど「伝える力」を実践で磨きたい人広報は未経験でも、「誰かに届けたい」という想いがある人無人島と聞くだけで、なぜかワクワクしてしまう人誰かの「安心できる場所」を一緒に考えてつくってみたい人寄り添う力・聞く力・小さな変化に気づく力を育てたい人
一緒に学ぶことが「まちづくり」に
「地域づくりは、その地域に学ぶことだと気が付いてから、地域が変わるきっかけが見え始めました」と話す田村さん。2022年から取り組んでいる共生型地域交流拠点の運営などに加え、2024年からは関わる人が生徒であり先生にもなれる「まちがく」を西宮市各所で展開しています。
田村幸大
NPO法人なごみ
大学3回生の時、教育現場を変えたいとの想いから有志学生10名と共に学生団体を設立。京都の廃校舎を活用した社会教育活動に取り組み、卒業後NPO法人化。キャンプや職業体験などの出張授業を提供した。2014年「NPO法人なごみ」として、子どもから高齢者、障害者まで、すべての住人が安心して暮らし続けられるまちづくりに取り組んでいる。
インターン生のミッション
「まちのがっこう」の企画・運営
7月からの開校に向けて、学生や社会人がプロジェクトチームを組成。年間100種類以上の授業が西宮市内各所(商業施設やまちの交流拠点等。)で実施されます。インターン生のみなさんも自分の関心ごとに応じて、プロジェクトの企画から運営までに携わることができます。
前に出るのが得意な人もいれば、裏方が好きなひともいる。
自らがこのプログラムの中での「ミッション」を見つけて取り組むことがポイント。
自分の強みを生かし、自分のやってみたいとこでチャレンジしてください!
インターンシップ概要
活動テーマこども・教育・地域活性化・まちづくり
活動場所西宮市
求める人物像学ぶ意欲がある人!まちづくりに興味がある人
移住者と「丹波暮らし」をつなぐ
およそ40年後、丹波市の人口が半減する予想を示した「丹波市人口ビジョン」を目にし、衝撃を受けた中川ミミさん。ふるさとである丹波市のために、何をすべきかを考えた時、たどり着いた一つの答えが移住の促進でした。移住希望者や移住者に対してのまちなかツアーや交流イベントなどを実施しています。
中川ミミ
一般社団法人Be
エチオピア生まれ、丹波市青垣町育ち。大学卒業後、貧困撲滅や紛争・災害復興に取り組むNGOに参加。2008年、丹波市にアメリカからUターン、翌年地域おこし協力隊として3年間丹波市の移住定住相談窓口で活動。2018年、一般社団法人Be(ビー)を設立し、移住定住の促進と空き家を活用した地域づくりなどを行っている。
インターン生のミッション
【移住希望者向けの交流会イベントなどの運営サポート】
情報発信(SNS投稿等)業務に携わりながら、どのような方が移住に興味があったり、移住後の暮らしで課題を持っているのかを理解することが求められます。また、移住希望の方に向けてのツアーの企画運営のサポートに携わります。
【まちづくりコンサル業務のサポート】
意識調査(例 お盆の夏祭りでアンケート/対象者:帰省している人に向けて)や調査をもとにした「地域づくり計画」 に関しての企画(例 地域住民に対してのワークショップ)の運営サポートをしてもらいます。
インターンシップ概要
活動テーマ地域活性化・まちづくり・中間支援
活動場所丹波市
求める人物像学ぶ意欲がある人!自らのライフプランを考えて、「働くこと」「暮らすこと」の視野を広げたい人!地域おこし協力隊の活動に興味がある人!
子育ては「こうあるべき」を変えたい
「一時保育」や「室内遊び場」といったサービスや空間づくりを通じ、「べき」に捉われなくていいんだと気づいたり、親が自分の生き方を犠牲にせず、周りに頼りながら心身ともに整える時間を手にすることで、穏やかに子どもに接する大切さを体感したりする機会を提供している。
佳山奈央
ラヴィベル株式会社
神戸市内の大学卒業後、不動産情報の企画制作に取り組む企業に入社。2019年、退職後ラヴィベル株式会社を起業し、翌年「おやこの世界をひろげるサードプレイスPORTO」を開設。親もくつろげる「室内遊び場」や、保育士が常駐する「一時保育」、親子で参加できるイベントなどを提供。
インターン生のミッション
【PORTOの日常業務のサポート】
PORTOの日常業務をサポートしながら、保育を取り巻く全体像を把握してもらいます。子どもたちと遊んだり、情報発信(SNS投稿等)業務に携わりながら、どのような子どもたちや保護者がこの場所を利用していているのか、保育士やスタッフさんたちはどんな想いでお仕事をされているのか、などを理解することが求められます。
【おとなもこどもも交じり合う交流イベントの企画・運営】
週に2回、夜の時間帯に実施されるイベントのサポートです。ごはんやお酒を楽しめる空間で、自由に交流できる場の提供やテーマ性をもったイベント(Book Night、International Night、Art Nightなど)の企画運営に携わります。その他、インターンするなかでの気づきをアウトプットする機会として、新たなイベントの企画実施も大歓迎。インターン生独自のアイデアを思いっきり試せる場となりそうです。
インターンシップ概要
活動テーマこども・教育
活動場所神戸市中央区
求める人物像多様な人たちとのコミュニケーションを大事にできる人子どもと関わる仕事につきたいと思っている人保育や福祉に興味があり、こどもだけでなく大人のウェルビーイングにも重きを置いた場所に関心がある人
芽生えた「憧れ」を胸に、この先へ。
「ここにある」で初めて見た大人
「いこま未来Lab」(主催 奈良県生駒市)での参加学生によるプレゼンテーション。プロジェクトの企画・実施をサポート「すごいすと」藤本遼さんのもとでインターンシップを経験した学生の一人は、 「今、就職活動をしていて、いろいろな社会人と出会ったり見かけたりする機会が多い中で、『自分もこんなふうに疲れていくんかな……』と感じることもあって。だから『ここにある』のイベントやプロジェクトに参加する社会人の人たちに『キラキラした表情』をした人が多かったのが衝撃的でした」と話す。
イベントやプロジェクトの企画などの話し合いをしているとき、ときにホンキで意見をぶつけ合う。
「自分がしたいことを明確に持っていて、それに向かって突き進む。藤本さんはもちろん、『ここにある』にはそんな人がたくさんいます。やりたいことを楽しそうに話すみんなの表情はかっこいいし、幸せそうだなって思います。自分もいつかあんな大人になりたい」
ダサい自分に気づいた
「ここにある」が手掛けてきたプロジェクトを紹介するチラシの数々。中央上部に見えるのは「年刊ここにある」(2023年度の活動記録を記した会社案内)。「ここにある」を志望したのは、「おしゃれなウェブページだなぁ」という気軽な興味だったそう。参加しはじめると、もともと「人」が好きで、「目の前の人が笑顔になるのを見ていたいタイプ」なことから、藤本さんが掲げる「社会にも、組織にも、プロジェクトにも、自分の人生にもあそびが大事。楽しさやワクワクに人は集まる」などの理念に共感した。
「なのに、個人的にすごく忙しくなってしまって。インターン業務に気持ちが乗らなくなってしまったんです」。
どこかうわのそら、流れ作業でイベント記事の執筆やSNS発信などをただ、こなしていた。そんなある日、ついに、やらかしてしまった。
あるイベントの情報を「ここにある」のウェブページに掲載する際、イベントロゴの比率を間違えて公開してしまったのだ。先輩インターン生が迅速に対応してくれたので、すぐに正しいものがアップされ、事なきを得たが、藤本さんから指導を受けた。
「あのイベントは一年前から業界のトップランナーのような忙しい大人たちが大勢集まって、頑張ってつくりあげたもの。ロゴも1mm単位までこだわってつくっている。それを理解しなければならない」
「ロゴの比率を間違って載せたあの一瞬を見た人は少ないだろう。でもその一瞬で信用を失うこともある。『そんないい加減な仕事をするんだ』と会社全体のイメージを損ないかねないんだよ」と。
藤本さんから受けた指導をこう振り返る。
「あのときは夜中に急いで作業をしてしまい……。思い返せば、責任の重さをあまり理解していなかった。私がしたことは、誰かの想いを踏みにじるように見えても仕方ない……と。かなりショックでした」
そこで、ある日のインターン生の定例会で、「私が『ここにある』にのめり込めない理由」と題して発表。なぜ主体的に取り組めないのか、自分なりに考え、打ち明けた。「ここにある」のメンバーは「具体的にこれからどう頑張るのか」「そういう話をしてくれてうれしい」などとフィードバックをしてくれた。そこで自分は周囲からたくさんの愛情を受けていると気が付いた。
「ここにある」の社員や先輩インターン生がささいなことでも「ありがとう」と言ってくれること、自分のミスの傾向をつかんで、やさしくフォローしてくれること……。そのほかの場面、たとえば、風邪をひいたときお母さんが差し入れを持って駆けつけてくれたこと、アルバイト先でも先輩が自分の失敗を優しくカバーしてくれたことなど。
「恵まれた環境で頑張れない自分、ダサいなって目が覚めました」
そこからインターン業務への意識が変わった。ウェブページの記事更新やSNS発信などは、対面での接客業務とは違って相手の顔が見えない。だからこそ、自分が発信する先にいる読者やプロジェクトに関わっている人の思いに、もっと想像力を働かせようと思うようになった。
対話と内省を繰り返して
「とよなか創生塾」(豊中市主催)でのワークショップ。講座の企画運営をサポート。その数日後、ここにあるの「振り返り会」(インターン生が3カ月間の学びを発表する会)で「これからは気持ちを入れ替えて頑張るぞ」という決意を発表した。藤本さんは、この会の前後で「モノゴトへの感じ方や考え方が大きく変わった」と、成長を評価してくれたという。さらに、「『ここにある』は、みんなが自分自身と向き合いながら研鑽している場所。いつでも自分の居場所だよ」という言葉もかけてくれた。
「藤本さんは、社員やインターン生すべての人をいつも見ててくれてるんだなって思いました。社長と社員とかの上下関係などではなく、一人ひとりの個人を尊重し、その人なりの成長を見守ってくれている。すごく愛情深い人なんです」。
「ここにある」には、こうした振り返り会や週2回の朝礼、インターン定例会など、みんなで意見を言い合ったり、考えを深め合ったりする時間がたくさんある。仕事やプライベートの悩み相談、他愛のない日常もシェアする。
「定例会では、1週間の学びや気づきを記入するんですが、みんな一つの物事をじっくり考えて、振り返る力がすごい!そういう姿勢は真似していきたい」。
「ここにある」で時間を過ごすうちに、等身大の自分でいられることにも気づいたという。
「藤本さんを筆頭に、ここのみんなと話していると癒されるし、自分に正直になれるんです。自分を偽らず、弱みもちゃんとさらけ出して、支え合う、そんな人が多いからかな」
だんだん見えてきた、「目指したいもの」
「ここにある」の先輩インターン生(写真左)は、「まちづくりを学んで積極的にインターンに取り組んでいて、かっこいい憧れの先輩」藤本さんには、ほかにもいろいろなことを教わったという。特に新鮮な気づきとなったのが、「問い続ける」こと。
「ここにくるまで、物事を多角的に深く考えたことがなかったんです。一方向ではなく、いろんな角度から『なぜ?』を繰り返す。藤本さんって逃してくれないんですよ(笑)。なんで?なんで?って追求させられる。『ずっと考え続けるんやで』と、いつも言われています」
自分は何をしたいのか、今やっていることの意味は何なのか……などを考え続けることは、藤本さんも「ここにある」のメンバーも大切にしていることとだと感じている。
「人が好き。人を笑顔にしたい」。
この思いは、すごいすとインターンに参加する前から、つねに心の軸にあった。でも、実際にどうやって実現するのか、具体的な方法を描くところまではできていなかったのが、「なぜ」を自分に問い続ける中で、これまでなんとなく持ち続けてきた「人が好き」という思いにつながる将来の道筋が少しずつ見えてきたという。
「『ここにある』って、人と人が関わって、反応し合って笑顔になるような場をつくっている会社だと思います。『人が笑顔になる仕事』ってこういうことなのかな」
自分の周りの人たちが笑顔でいる姿を見ていたい。そして、自分がその場所や機会をつくりたいと考えるようになったという。
「でも、あるとき藤本さんに言われたんです、『これからもっといろんな経験をして、また別の気づきがたくさんあるはず。そのとき、きみはどうなっていくのだろうね』、って。『確かに!』と思って。自分の成長を期待してくれている気がしたし、新しい気づきに出会えたとき、自分はどう変わっていくのかなって、ワクワクしました」
「藤本さんやみんなみたいに、自分も『これが私の生きがいだ!』と思えることが見つかったら、それに向かって100%の力で突っ走りたい」と、意気込む。
「とにかくやってみた」ら、知らない自分に出会えた
「地域」をはじめて知った
多世代の交流の場、「なごみキッチン」での様子「自分は何がしたいのかわからず、迷走していました。人と関わることでコミュニケーション力を伸ばしたいし、いろんな経験をして目標も見つけたい。何事も行動を起こす前から“苦手だ”ときめつけてばかりもいたし。なので、とりあえず挑戦してみようと思いました」
西宮市を拠点にまちづくり活動を行う「NPO法人なごみ(以下、なごみ)」の事務局長・田村幸大さんのもとで「すごいすと」インターンシップを経験した一人の学生は、応募の理由をこう話した。
インターンシップ期間の約4カ月間(9月〜12月)では、地域に住む多世代の人たちが交流しながら学び合う「まちがく」に運営側として参加。学生や赤ちゃん連れの家族、シニア世代と、多様な参加者と関わった。こうした地域のさまざまな世代の人と交流した経験は、これまでなかったという。
「親が“転勤族”で、幼少期から各地を転々としてきたので、“地域”を身近に感じたことはほとんどありませんでした。“地域活動”というのも、どういったことなのかイメージもあまり沸かなかったので、いろんな世代の人が集まって活発に関わる姿には驚きました」
憧れた、楽しく働く姿
初めて自分で企画したプロジェクト「まちすごろく」に参加した方々地域で多世代の人と関わった経験があまりないことに加え、「人とうまく関わりたい」と考えていた時、地域でたくさんの人と関わりながら精力的に働く田村さんを見て、その姿に憧れた。
「田村さんはいろんな場面で地域の人たちに話しかけられていたし、積極的に人と関わりを持っているところを見てすごいと思いました。それに、僕にアドバイスをしてくださったときも、ストレートに優しくわかりやすい言葉で伝えてくださったんです。自分も田村さんのようなコミュニケーションができるような人になりたい」
さらに、こう続けた。
「田村さんを見て、“働く”ことへのイメージも変わりました。働くって、大変なことやつらいことがあっても家族やお金のために頑張ることであって、楽しいものではないと思っていて。でも、田村さんは仕事を『めっちゃ楽しい』と言っていたんです」
今はまだ、社会で働く自分を想像することができないそうだが、インターンシップを通じて「仕事でも、いろんな人と関わることで喜びを得ることができるのかも」と思うようになったという。
一人じゃ得られないもの
「なごみ」は世代問わず、いろいろな笑顔があふれる場所インターンシップで経験した地域交流のなかでも、地域住民の集い場「まちcafeなごみ」で関わったシニア世代の人の姿が、特に印象に残っていると話した。
「定年退職した70代の方が、オンライン会議をしながらバリバリ働いていたんです。てっきり定年になればのんびり暮らすものだと思っていたので、“定年しても生き生きと働く姿”を見たことで、自分が思ってもいなかった将来の生き方を知ることができました」
他にも、多くのシニア世代が「まちcafeなごみ」に足を運び、いろんな人との交流を楽しむ様子を見たことで、将来のイメージが変わったそうだ。
「歳をとって仕事を辞めたとき『僕は何をしているだろう』と考えてみたら、インターンシップ参加前に見えていたのは、一人で部屋にいる姿……。でも、ここで出会った年配の人たちは幸せそうで、笑顔が絶えなかったんです。この表情は、一人では得られないものだと思いました」
遠い将来の話だが、人生の後半に「きっと地域に一歩踏み出すきっかけになると思うほど、印象的でした」と語った。
形にしたら、応えてもらえた
自分で企画したプロジェクト「まちすごろく」を実践中なごみでは、地域活動の企画・運営も行った。自らのアイデアを形にしたのが「まちすごろく」だ。すごろくを通して地域活動について楽しみながら学べるゲームだそう。
「大学で所属しているSDGsサークルですごろくが取り入れられていたんです。難しそうなテーマを楽しく学べたので、地域活動にも活かせるんじゃないかと思って企画しました」
子どもから年配の人まで楽しめる内容にするには苦戦したそうだが、田村さんや同じインターン生のアドバイスも受けながら「まちすごろく」が完成した。そして初めて地域で披露したとき、思わぬ反応があったそうだ。
「参加者の人が、まちすごろくを『次もやってほしい』とか、『他のコミュニティでもやってくれないか』と言ってくださったんです。田村さんにも評価してもらえて嬉しかったですし、こうやって人との関わりで活動は広がっていくんだなと感じました」
挑戦が引き寄せた、意外な一面
西宮のラジオ局「さくらFM」にて。初のラジオ制作ということで、サポートしてくれたアナウンサー山村雅代さん(左から3人目)と田村さん(右端)ほか、一緒に活動した「まちがく」の仲間たちとともにインターンシップでは、「自分には絶対無理だ」と思っていたことにも挑戦したという。「まちがく」について発信するラジオ番組の制作に携わっていたときのこと。インタビューや編集を担当する予定だったが、パーソナリティの体調不良により、急遽代役を頼まれた。
「断れない性格が出たのもあります。でも、人前で話すことは自分が特に苦手なことだと思っていたので、克服する機会だと思い引き受けました」
すると、意外な発見があったという。
「実際にやってみると、案外話せたんです。もちろん、田村さんやほかのインターン生がサポートしてくれたおかげもありますが、これを機に『やってみないとわからないことがある』と思えるようになりました」
模索しながらも見つけた「なりたい自分」
インターン期間中は、さまざまな企画に参加し、自ら発表の機会も持ったインターンシップに参加する前は、「企画や運営で前に出るタイプではなく、活動に対しても積極的じゃない」という自己評価だったという。ではインターンシップを経て、自分への見え方はどう変わったのか。
「インターンシップで経験したことをまとめていると、ラジオのパーソナリティを含め、今までの自分だったら絶対挑戦しないようなことをやっていたんです。改めて、自分ってどんな人物なんだろうって、まだ迷走しています」
地域の人や他のインターン生と関わるなかで、初めは意見を言うことに恐怖心を感じたり、うまく発言できずに落ち込んだこともあったという。しかし、交流を繰り返すうちに徐々に慣れていったとか。さらに田村さんや他の学生、地域の人たちが意欲的に活動している姿に感化され、自身も少しずつ積極的に人と関われるようになったそうだ。
さまざまな学びを得た今、将来の自分をどのように思い描いているのか。
「人に頼られて、良好な人間関係を築けるような人になりたいです。それが人生における幸せにつながる気がするし、人との関わりこそ、自分にとっていい経験を生み出してくれるものだと思っています」
もっと自由に……を求めたら
もっと、人と関わっていきたくなった
「自給自足」の言葉に惹かれて
コロナ禍には「tamaki niime」の肌触りのいいマスクを使っていたという「兵庫県は縁もゆかりもない場所で、今回のインターンシップで初めて訪れました」
こう語るのは、西脇市で播州織作家として活動する玉木新雌さんのもとで「すごいすと」インターンシップに参加した一人の学生だ。東京で育ち、今も東京の大学に通う。そんな彼女の参加動機は、ある言葉との出会いだったという。
「以前から母が玉木さんのブランド『tamaki niime』を愛用していて、私もショールを使っていました。ある日、母が注文した作品のパッケージに書かれていた『自給自足』の文字が目に止まったんです」
ちょうど、大学生活にどこか「難しさ」を感じていた時期だった。
通っていた高校は少人数制で、主体的に学べる環境が整っていて居心地がよかった。しかし在学中の大学では、一方的に講義を聞いているだけと感じることが多く、「自分で学んでいる」感覚が薄かったという。
「どうして大学に来ているんだろうという疑問も湧いてきて、ほかの学生とも馴染めなくて……。人に頼りすぎず、自分でできることを増やしたいと、思っていたんです。そんなときだったからか、『自給自足』の言葉に惹きつけられた。一人で何かできるようになったら、人間関係の難しさからも解放されるんじゃないか、自由につながるんじゃないかと、なんとなくそんな気がしました」
悶々とした日々の末
これまで動物と触れ合う機会はあまりなかったが、「ヤギに飛びかかられた経験は、怖かったけどなんだか嬉しかったです」 玉木さんのもとでは、8月・9月・2月の3回に分け、約2週間ずつインターンシップを行った。社員寮に寝泊まりし、主に播州織の製作工程である「染め」「洗い」「織り」の仕事を日替わりで体験。ほかにも作品を販売するショップでの接客や、敷地内で飼育するヤギの世話など、社員に交じって働いた。
「言われたことを淡々とこなす作業が多くて、そのうちに、『なんでこれをしているんだろう』とか『もっと自由に動きたい』とか、いろいろ考えすぎちゃって……」
自分の中のモヤモヤを消化しきれないまま、1回目のインターンシップを終えた。そして、2回目が始まる前に思い切って、「玉木さんに密着してみたい」と、インターン生担当の社員に希望を伝えてみたり、自分と年齢の近い社員に相談したりと、自分から積極的に動いてみた。そして、ある日の朝礼で、自分の悩みや疑問を社員の前で正直に話したという。
「社員の一人の方が、『伝えてみたらいい。大丈夫、玉木さんはちゃんと時間を取ってくれるよ』と、背中を押してくださって、玉木さんとお話できる機会をいただきました」
玉木さんからの人生語録を胸に
「大きな生地を洗濯機でジャバジャバと洗った後に干す作業は、体力的に一番大変だった」と振り返った玉木さんとは、インターンシップで気づけた「自分の苦手なこと」や学んだことについて話したほか、3回目のインターンシップの企画のプレゼンをしたり、進路や生き方についての悩みも吐露した。
「玉木さんは、私の話をじっと聞いて、たくさんのアドバイスをくれました。これまで、玉木さんのように地域を巻き込みながら活躍する人と話したことがなかったし、なによりも玉木さんと話せたことがとてもうれしくて。忘れないようにその言葉たちを必死でメモしました」
『緊張感のある場には積極的に飛び込んで』『若いうちに馬鹿になる』『忘れたアイデアはたいしたアイデアじゃない』『自分と似ている社長のもとで働くといいよ』など……
「玉木さんは、私が理解しやすい言葉で、素直な意見をくださった。すごく説得力があったし、ときにはグサっとくるものもありましたが、だからこそ、今も印象深く心に残っていて。無意識に行動が変化しているなと自分でも思います」
「自由と責任」の意味を知りたい
「言われたことを淡々とこなすことが苦手だとわかりました」と、自分の新たな側面を知ったそう玉木さんや社員の人たちの発言の中で、より印象強く残っているのが「自由と責任はセット」という言葉だという。
「私は正直、その意味があまりよく分からなくて。なので、ある社員の方へ質問してみたんです。『“この会社は自由だ”と多くの社員さんがおっしゃるのですが、どう思われますか?』って。そうしたら、『自由イコールやりたい放題にできる、ということではないと思うよ。自分は、玉木さんの夢や目標を手伝うことが、すごく楽しい。そういう意味で、自由に楽しく働けている』と。私は言われた作業をこなすことが辛いと感じていたのに対して、社員のみなさんは楽しく働いていた。自分との感覚の違いを見つけることが、これからの自分の将来にもつながるような気がしました」
自由とは何なのか。自分が思う「自由」と、大人が言う「自由」の違いは何なのか。そしてそれに伴う「責任」とは何なのか――。「本当の意味を私はまだ、理解できていません」
心穏やかに、豊かになれた
自然の中で過ごしたことで、普段は意識しないような「食べて・動いて・寝る」という、当たり前の営みに集中できたという少しいじわるな質問をした。彼女が住む東京都心は、なんでもあるし、選択肢がたくさんある。西脇市に来て物足りなさは感じなかったのか、と。
「たしかに娯楽施設はないし、『今日めっちゃ頑張ったのにご褒美のスタバ、飲めないじゃん』とか、物理的にいつも何かをキャッチできるような場所でもない。でも、『今日はちょっとスーパー寄れるから、次頑張ったときのためにアイスを買って帰ろう』とか、日常の中での感動が大きくなるという意味では、すごく豊かな時間だったと思います」
「地方は都会に比べて、色も光も音も少ない。不安を掻き立てられるような、自分はもっと何者かにならなきゃいけない、みたいな気持ちになるような広告や看板も。刺激が少ない西脇市に来て、ゼロに戻るというか。心が安定したような感覚になったんです」
さらに西脇市の自然の風景も、新鮮に映った。
「夏だったので、田んぼには緑色の稲が広がっていて、とにかくきれいでした。あと、トンボがたくさんいた。突然、一斉に低く飛んだと思ったら空が曇ってきて。しばらくして雨がザーっと降り出した。雨の匂いがだんだん変化していったこともよく覚えています」
東京と大阪間を往復する新幹線の車窓から見える景色も変わり、「地方創生」に関心を持つようになったという。
「それまでは、ただの田園風景でした。でも、インターンシップを経て『この風景、誰かが守らないと、なくなるのかな』って思うようになった。それに、西脇まで乗っていたローカル電車が廃線の危機にある、ということを耳にして。それまでピンと来ていなかった『地方創生』を身近に感じるようになりました。今、大学で地方創生に関する講義を取って勉強中です」
一人じゃ何にもできない、けど
作業場でも社員寮でも、「tamaki niime」の一員として過ごした。大変な仕事もあったが、地元の人や寮にいる子どもたちとの関わりなど、心癒される時間も得たインターンシップ参加のきっかけとなった玉木さんの言葉、「自給自足」への思いは、どう変化したのか。
「当たり前のことなんですが、自給自足は一人ではできないってことに気づきました。私にとってはすごく大きなことで……。一人で完結させたい、それが自立につながる、自由も選択肢も広がるって思ってたんですが、結局、人に手伝ってもらわないとなんにもできないってことがよくわかりました」
西脇市には、都会のように電車やバスが何本も便利に走っているわけではない。
「自分の足と自転車で行ける範囲の場所までしか行けないし、時間もすごくかかる。このご時世、科学の力でなんでもできる気がしていた分、欲も不安も大きくなっていたけど、自分は一人の人間でしかない。『あぁ、自分にできることってこれだけなんだな』ってことが身に染みた。美味しい空気を吸って、美味しいごはんを食べて、働いて疲れて寝る、みたいな、そういうなんてことのない日常だけに集中して過ごせた、ある意味、豊かな時間でした」
玉木さんのもとでのインターンシップを経て、新しい夢もできたという。
「全国を飛び回って、各地でいろんな人と関わりたいです。地方ごとに自分のコミュニティというか、帰れる場所を持ってみたい。ここに来たからこの人と会って帰る、みたいな。そんな生き方ができたらいいな」
2月に行われる最後のインターンシップでは、「玉木さんや社員のみなさんはじめ、関わってくださった方々へ感謝を伝えたい」と、語った。